鹿児島県飯伏岸にある、わたしたちの芋焼酎「砂のかけはし」の蔵元さんです。
4代目俊公さんが平成22年11月に若くして亡くなられてから、2年。
現在、5代目の章一さんが、お母様と一緒に焼酎造りを続けています。
お宅には、今にもひょこっと帰ってきそうな、俊公さんのむじゃきな笑顔のご遺影が、ご家族を見守っています。
俊公さんとご夫婦ふたりで、ずーっと一緒に過ごしてこられた奥様は、「まだ、(亡くなったのが)昨日のことのよう」と、涙を浮かべながら、でも、最期まで、長い時間一緒に居ることができたとお話しくださいました。
俊公さんは、県外で就職されていた章一さんを呼び寄せ、造りの継承を最後まで続けられたそうです。そして、その年の新焼酎を味わい、「良い焼酎ができた」と、製造が一通り引き継がれたことを確認したところで、旅立たれました。
これから、お母様と5代目が、親子ふたり仲良く、おいしい焼酎づくりに取り組んでいかれます。
今回は鹿児島県指宿市にある吉永酒造さんの蔵をご紹介します。
指宿市は砂蒸温泉で有名な観光地です。
田良岬(地元では田良浜)沖には「砂のかけはし」の名前の由来となった「知林ヶ島」があります。知林ヶ島は海岸から800mほど沖にある周囲約3kmの無人島で、干潮時には砂州が現われ島まで渡れる道ができます。(潮が満ちてくると道は消えてしまいます。)
恋人同士でこの島へ渡ると恋が成就すると伝えられています。
テレビドラマのロケにも使われるなど有名な場所です。
惜しくも干潮の時間を逃してしまったため
知林ヶ島に続く、白い砂の道「砂のかけはし」が消えかけの状態です。
温暖な気候とゆったりとした環境の中、じっくり手間ひまかけ
精魂を傾けて焼酎づくりを続けている吉永酒造さん。
ご夫婦二人の夫婦(めおと)蔵、仲むつまじいお二人の様子が印象的でした。
ひいお祖父さんから4代目となります。
どちらかというと無口な方ですが、設備や焼酎について、細やかに熱く説明してくださいました。(H18.2月)
取扱商品
砂のかけはし
吉永酒造