こんにちは!
「明るい農村」や「野海棠」など、個性的な焼酎を日本全国のお酒屋さんへお届けしている薩摩酒類販売です。
立春を過ぎて10日あまり。
暦の上では春、とはいうものの、指宿市(「砂のかけはし」の吉永酒造さんがある街)のように、1月末には菜の花が満開のところもあれば、私たちの会社がある霧島のように、山々に雪が積もっているところもあるなど、鹿児島は広いなあとつくづく感じます。
♪春は名のみの~ 風の寒さや~ などという歌もしっくりくるようなこの時期、焼酎の貯蔵タンクの中は、こんなことが起こっています。(写真が見づらくてすみません)
寒さが厳しくなると、芋焼酎の旨味成分の一つである、さつま芋植物性由来の油(高級脂肪酸エステル)が、固まって浮き出てしまいます。(フーゼル油と呼ばれます)
旨み成分ではあるのですが、時間の経過とともに空気に触れることで、酸化して味を損なう原因になってしまうため、今の時季の朝や夕方、蔵人たちが丁寧にすくい取ります。
特に、外の貯蔵タンクの油取りは、晴れた日に行い、また、味の劣化に繋がる紫外線を遮るため、タンクの開け口にテントを立てて行います。
蔵人たちの想いが凝縮された焼酎を、ぜひお楽しみください!