こんにちは!「明るい農村」や「野海棠」など、個性的な焼酎を日本全国のお酒屋さんへお届けしている薩摩酒類販売スタッフSです。
連日、熱戦が繰り広げられたオリンピックも閉幕してしまいましたね。特別な環境下での開催でしたが、やっぱり自国開催をリアルタイムで観戦出来た事は貴重な経験であったなぁと感じています(*^^*)
さて、先日「 手造り青潮」シリーズの蔵・祁答院蒸溜所のふるさと ・“甑島(こしきしま)”まで行ってまいりました。薩摩川内市の港から高速船に揺られ50分。船は甑島の里港へ着きました。天気も良く、海も穏やかでしたが、しだいに揺れが激しくなり、一時は立っているのもやっとなくらいでした(*_*;
今回の甑島訪問の一番の目的は、焼酎「青潮」が生まれた地を訪問するということです。「青潮」が生まれたのは、甑島列島でも一番南の下甑島・青瀬集落です。以前は、橋がなかったため、甑島列島の島間でも、船で移動していましたが、昨年、上甑島・中甑島と下甑島をつなぐ「甑大橋」が完成しました。
甑大橋は鹿児島県内で一番長い1,533mの橋。地元の方々にとっては、本当に長年待ちわびた橋であっただろうと思います。マリンブルーの海に架かる県内最長の橋を車で走る感覚はまるで、飛んでいるような、海の上を走っているようでした。ちなみに、橋は徒歩や自転車などで通行も出来るそうですよ。
甑大橋を渡ってすぐの場所にある鳥ノ巣山展望所は、島内にいくつかあるカノコユリの群生地の一つ。「カノコユリ」は、その名の通り、花弁に赤い鹿の子模様の斑点があることから「鹿の子百合」と呼ばれるそうです。甑島のカノコユリは、自生密度が日本一のようで、道路沿いや、海岸線の断崖など、いたるところで見ることができました。鮮やかなブルーの海に架かる甑大橋と、対岸の岩肌を背景に薄紅色のカノコユリが咲く最高の景色。しばらく見惚れてしまいました。
甑島の海は、とても美しい色をしています。「手造り青潮」シリーズのボトルは、その甑島の海の青さをイメージしたブルーボトルになっています。
甑大橋を渡って、しばらく南下すると、祁答院蒸溜所「青潮」のふるさと・青瀬地区に到着しました。ゆったりと時が流れる島の中でも、とりわけ、時が止まっているかのような集落です。高台に建つ青潮神社は、木々に隠れ、地域を見守るように、どっしりと鎮座していました。「青潮」という焼酎の名前はこの神社のさらに後ろにある「青潮岳」が由来となっています。海の「青潮」は、この甑島からはるばる、山の祁答院の地にやってきたのだと思うと、感慨深いものがありました。
※祁答院蒸溜所と甑島の関係については、こちら(祁答院蒸溜所のブログ)をご覧ください。
今回、普段はなかなか行かない甑島を訪問し、祁答院蒸溜所のルーツの地へ足を運べた事は大変貴重な体験でした。祁答院蒸溜所では、いよいよ、今シーズンの仕込みが始まりました。今後とも、甑島から受け継がれた「手造り青潮」、祁答院の地で生まれた「野海棠」、ともにご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。