鹿児島の歴史的な観光スポット「山田の凱旋門」とその歴史的な魅力についてご紹介
こんにちは、鹿児島の焼酎蔵:祁答院蒸溜所の蔵人、枝元です。
蔵から車で約25分のところにある、歴史的な観光スポットについて調べましたので、ご紹介いたします。
鹿児島空港から薩摩川内市に向かう途中にある姶良市に山田という地区がありますが、今回ご紹介するのは、山田地区公民館すぐ横にある「山田の凱旋門」です。

この凱旋門は平成13年に国の登録有形民俗文化財に登録されました。
高さ4.71m、幅4.88m奥行1.21mの石造りの門です。
明治37~38年の日露戦争に当時の山田村から従軍した人たちが、無事に帰還したのを祝うため明治39年3月、山田兵事会が建設しました。(兵事会とは当時の町村単位で設立された軍事援護を目的とした組織とのこと。)
山田村の従軍者は113名でうち17名は戦死されたそうです。
凱旋門といえばパリのエトワール凱旋門が有名ですね。日本でも日清戦争の終結時以降に各地で凱旋門が造られましたがその多くは凱旋後しばらくして取り壊されました。県内では山田の他に鹿児島市いづろ通りにもありましたが、昭和20年の空襲で焼失したそうです。
現存する日本の凱旋門は、静岡県浜松市にあるものと山田の2か所だけだそうです!
さて、凱旋門の奥にある長い階段2つあがると丘の上に招魂社と呼ばれる神社があります。西南戦争、日清戦争、日露戦争、太平洋戦争で亡くなった英霊1200柱が祀ってあるそうです。その奥には西南戦争や太平洋戦争のたびに建立された石碑が並んでいました。(招魂社とは幕末・維新期の国事殉難者とその後の戦没者を祀った神社。護国神社の旧称。)
この門をくぐることができた帰還兵がいらっしゃたことは喜ばしいことですが、無念にも帰ってこれずくぐれなかった人たちや遺族の無念さを思うと平和を願わずにはいられません。


また、すぐ近くに観光スポットがもう一つあります!
凱旋門から通りを南に数十m歩いた左手の民家の庭の一角にある「西郷隆盛の腰掛け石」です。
西南戦争で退却のため鹿児島へ南下していた薩摩軍が山田郷下名集落のこの家で一泊した際に腰を掛けた庭石が残されていました。
「ただの庭石じゃないか」と思う人がいるかもしれませんが、鹿児島人が愛する西郷どんが腰かけたのですから、もうただの石ではない!と私は思ったのです。
恐れ多い感じがして腰掛けはしませんでしたが、記念にタッチだけさせていただきました。
「山田の凱旋門」から車で約25分の場所に、焼酎蔵・祁答院蒸溜所はあります。
日本唯一のこだわりの芋焼酎「野海棠(のかいどう)」ができるまでを、ご案内する蔵見学も随時承っておりますので、ぜひお立ち寄りください。

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