こんにちは。藺牟田(いむた)池県立自然公園ふもとで、手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵で造る究極の芋焼酎づくりに挑戦しています、焼酎蔵の祁答院蒸溜所(けどういんじょうりゅうしょ)です。
今年はさつまいもの病気(基ぐされ病)の影響による、原料のさつまいも不足を心配していましたが
今シーズンも現在のところ、なんとか無事に、焼酎製造を行うことができ、大変ありがたいことと、蔵人一同、感謝の気持ちを込めて焼酎づくりに励んでおります。
この秋も「新焼酎」の季節がやってきました。
祁答院蒸溜所でも、年に一度の新焼酎を、皆様にお届けします!
新焼酎とは?
新酒といいますと、日本酒や、ワインのヌーヴォーを思い浮かべる方も多いと思いますが、芋焼酎では、その年にとれたさつまいもで仕込み、できあがった芋焼酎を「新焼酎」と呼んでいます。
毎年11月1日ごろには、その新焼酎を味わえるようになることから、11月1日は「本格焼酎の日」となっています。
わたし達が通常販売している焼酎は、できあがった焼酎を、蔵で約1年ほど貯蔵・熟成させてから、皆様にお届けしています。
長く時間を置くことにより、少しずつ発酵ガスが抜け、アルコールと水が融合するため、口当たりよく、落ち着いた風味の焼酎をお楽しみいただけます。
対して「新焼酎」は、できたばかりの焼酎を、わずか数カ月で発売しますので、いつもの焼酎よりも、パワフルな香りと、荒々しい風味なのが特徴です。
新焼酎の特徴
1.荒々しさ
できたての新焼酎は、焼酎をつくる過程で発生する発酵ガスと、うま味成分を多く含みます!
そして、熟成期間をほとんどおかないので、一般的な焼酎よりも、鮮烈で、力強くパンチのある味と香りが楽しめます。
率直に申しますと、甘く華やかな香りに、硫黄系の香りが加わり、アルコールと水がまだ馴染んでいませんので、口の中で荒々しさが一気に広がるような味わいです。
鹿児島では、初物である新焼酎を「旬」なものとして飲む文化があり、昔から「芋焼酎はできたてを飲むのが一番!」と好まれる通の方も多くいらっしゃいます。
また、「本来なら蔵人しか飲めない味」と、県外の方でも年々ファンが多くなってきています(^▽^)/
2.うすにごり
焼酎は、「蒸溜(じょうりゅう)」という過程があるため、ふつう無色透明ですが、できたての新焼酎は、原料由来による、うまみ成分の「高級脂肪酸」を多く含むため、うすく白くにごります。
※気温が低くなると、沈殿したり、凝固したりしますが、うまみ成分ですので、温かい部屋などでよく振って、溶け込ませてお召し上がりいただけます。
3.季節、数量が限定される
その年の秋に、最初に仕込んだ芋焼酎ですので、生産量に限りがあり、季節・数量とも限定されます。
ちなみに、毎年11月1日は「本格焼酎の日」です。
これは、本格焼酎の仕込みが、その年の8~9月頃に始まり、縁起のいい新酒(焼酎ヌーヴォー)が11月1日頃に飲めるようになるということから、1987年に設定されました。
おすすめの飲み方
・新焼酎の香りを存分に楽しめる「お湯割り」がおすすめです。
・うすにごりを目でも楽しむなら、「冷やしてストレート」が良いですね。
ちなみに、冬になると、蔵では、原酒タンクに浮いてくる高級脂肪酸を取り除きますので、「新焼酎」の味は、本当に秋だけの、季節限定の味わいです!
祁答院蒸溜所こだわりの、3つの新焼酎をご紹介
祁答院蒸溜所では、製法の違う、3つの新焼酎をご用意しています!
この機会に、ぜひ、お召し上がりください。
※いずれも限定数量のため、完売の際は何卒ご容赦ください。
※その年によって、ラベルが変わる場合があります。
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