「日本の伝統的な酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録!~焼酎のつくり方と、他のお酒との違い~

こんにちは。焼酎の本場、鹿児島でのこだわり木桶仕込み焼酎を造っております「祁答院蒸溜所」の蔵人、油田です。
2024年12月に「日本の伝統的な酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されましたね。今回は、こちらについて、ご案内してまいります。
日本の伝統的な酒造りって?
「日本の伝統的な酒造り」とは、麹菌を使ってお酒を造る方法のことです。焼酎もこの伝統的な酒造りに含まれます。
焼酎はどうやって造られるの?
焼酎造りでは、 麹菌 と 酵母 という2種類の微生物が大活躍します!
- 麹菌 は、原料に含まれるデンプンを ブドウ糖 に分解する役割
- 酵母 は、そのブドウ糖を アルコールに変える 役割
つまり、麹菌と酵母が協力して焼酎のアルコールを生み出しているのです。
他のお酒とは何が違うの?
お酒の種類によって発酵の仕方が違います。
- ワインやラム酒 は、原料(ブドウやサトウキビ)に元々糖分があるので、そのまま酵母がアルコールに変えます。これは「単発酵」と呼ばれます。
- ビール は、麦芽に含まれる酵素がデンプンを糖に変えた後、酵母がアルコールを作ります。これは「単行複発酵」と呼ばれます。
- 焼酎 は、麹菌がデンプンをブドウ糖に変え、そのブドウ糖を酵母がアルコールに変えます。この 2つの発酵を同じ場所で同時に行う のが特徴で、「並行複発酵」と呼ばれます。
実は、この「並行複発酵」という発酵方法は、世界的にも珍しいのですよ!
蔵の想い
祁答院蒸溜所では、 伝統的な製法を守りながら、新しい挑戦も続け 、焼酎文化の発展に貢献していきます!ぜひ、伝統の技とこだわりの味わいを楽しんでみてください。

「野海棠(のかいどう)」は、祁答院蒸溜所でつくる芋焼酎の最高峰です。 伝統製法の手造り麹、木桶でのもろみ発酵、木樽蒸留器で焼酎を取り出し、洞窟の中で、熟成させました。 工程に、木製の器を使うことから、ほんのり木のやさしい香りがします。口当たりは、非常にやさしく、清らかな逸品です。
ぜひ一度、お召し上がりください。
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鹿児島の森と湖と温泉の町より~祁答院蒸溜所(けどういんじょうりゅうしょ)~