今日は少し、科学と数学の勉強をしましょう。
焼酎造りには、モロミの管理以外にも「検査」という欠かせない仕事があります。
検査は、モロミの醗酵状態や異常を見つける為に、「試留」と言って、少量のモロミを
実際に蒸留してアルコール度数や酸度を測定します。
※写真は、酸度(さんど)を測定しています。
この時だけは、今流行りの『リケジョ(理系女子)』ではなく『リケダン(理系男子)』になります。(笑)
試留で測定するアルコール度数は、芋焼酎で14~15%になりますが、出来上がる焼酎のアルコール度数は、37~38%です。
※写真は、試留器による試留を行うところです。
お客様より「何で蒸留するとアルコール度数が上がるの?」と、ご質問をいただくことがあります。
もちろん、蒸留することでアルコールが出来ることはありません。それは、モロミと蒸留後の原酒の数量に理由があります。
当蔵の1仕込みのモロミ数量は、約2,800ℓでアルコール度数は14~15%。
つまり、アルコールの数量は、2,800ℓ×14%=392ℓになります。
同様に、蒸留したあと1仕込みで出来る原酒量は、約1,000ℓでアルコール度数は37~38%。
アルコールの数量は、1,000ℓ×37%=370ℓになります。
蒸留後もモロミ内にアルコールが残る為、若干の誤差はありますが、アルコール数量に大きな違いはないのです。
その為、原酒のアルコール度数は、モロミのアルコール度数より高くなるのです。
杜氏 山下貴之
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