絶滅危惧種のベッコウトンボが、いむた池で、ことしも確認されたと聞いて、早速、見に行ってきました。
ベッコウトンボは、かつて日本で広く生息していた、最も原始的な種のトンボなのですが、その生息には、ヨシやガマなどの植物がある沼や池などの湿地帯と、周辺の豊かな植生が必要なため、現在、いむた池をはじめ、日本で数ヶ所しか確認されておらず、1994年に環境省の絶滅危惧種に指定され、捕獲も禁止されています。
棒の先に小さく止まっているベッコウトンボ。
体長約5センチと、とても小さな体で、かわいいです!
(息をひそめて、静かに写真を撮り続ける方々もおられました。)
ベッコウトンボは、羽にべっ甲色の模様があるのが特徴です。
今回見つけたのは、3,4匹のベッコウトンボで、写真に撮れたのは「雄の成虫」ということで黒色の模様でした。
いむた池では、5年前は、20,000匹を超える数が確認されていましたが、2009年夏の渇水で、池の中心部を残して干上がった事が影響し、昨年は66匹まで激減。 いむた池でのベッコウトンボの絶滅が、心配されていました。
わたしたち祁答院蒸溜所も、「いむた池愛好会」の一員として、今後もベッコウトンボをはじめ、藺牟田池の環境保全に取り組んでいきたいと思います。
6月下旬ごろまで見られるようなので、いむた池にお越しの際は、ぜひ見つけてくださいね。